胃 だって休みたい

お休みが欲しい

  休肝日はあるのに、休胃日って聞いたことはない。

  休ませると、「食べないと、元気も出ないし、

  生きていけない」と言われそう

  確かに、心臓だって年中無休で

  お休みを上げることはできません。

  でも、

  心臓が元気に働くためには、良質な栄養を運ぶことが大切で、

  良質な栄養を取るためには、胃が元気であることが大切になってきます。

  一般的に消化器の加齢による影響は、他の臓器より影響が少ないと言われているが、

  胃の粘膜は萎縮するし、胃酸分泌も低下する。鉄やビタミン吸収能力も落ちてしまいます。

  胃の弾力性も低下するため、一度に大量の食べ物を胃にためておくことができなくなる。

  動きが弱まるため、小腸へ食べ物を運ぶ力も低下してしまう。

 

胃はすごい

食物を蓄える。

1日に1.5~2.5ℓの胃液を出し食べ物を溶かす。

胃液って酸性だから、きつい。でも耐えている。

胃が動いて食物をこね回し、胃液をよく混ぜ合わせて、

食物をどろどろの状態にする。

どろどろの状態になった食物を、ゆっくりと十二指腸へ送り出す。

食べ物がくると、役目が終わるまで、働き続けます。

負担が大きい理由は今と昔の違いから

食事回数が違う

 日本大百科全書の記載によると、古代は朝夕の2食であり、江戸時代に3食が一般化。

 食事の回数は、時代とともに変化をしてきている。

 以前、「1日1食、食事法」 食事を「習慣」から解き放ち、

 体が欲しているときに必要なものを食べる、という考え方を、

 ナグモクリニック院長・南雲吉則医師が実践し、

 減量とアンチエイジングに成功して話題にもなった。

  反対に、1日4~5食を勧める話をされる人もいる。

日本の伝統“ハレとケ”の食生活

 昔は “ハレとケ”という食生活のバランスをとるテクニックを持っていた。

 “ハレ”とは「霽れ」、“ケ”とは「褻」と書くが、難しくて書けないし、聞きなれない。

 「ハレの日」とは冠婚葬祭や年中行事などの特別な日で、肉やお酒、

  豪華な料理を食べることが出来た

  ケ(褻)はそれ以外の普通の日常的な生活。

 「ケの日」はいつもの日常なので、ご飯とみそ汁、少しのおかずと漬物程度の食事で

  質素な食生活

  この「ハレとケの生活」が、健康を保ち、たまの御馳走でストレスを溜めないという、

  胃に負担が少なく、バランスが取れた生活をしていたのです。

胃にも労わりの気持ちを

 生活習慣がまちまちな現代では、胃の休め方や食事回数について、

 自分自身で考えるしかありません。

 もし、難しいって思う方に、私の方法を、お伝えします。

 私の判断基準は、「お腹が鳴っているかどうか」です。

 お腹が鳴る、腸のうごきがよい、腸が動いているなら、胃も大丈夫っていう目安。

 お腹が空いたって思っても、本当に体が空腹を訴え、脳から食べる指令を出しているのか、

 一日3回食べましょうっていう、習慣で脳が指令を出しているのか、判断が出来ないからです。

 なので、食事は3回とは決めていません。食事時間も決めていません。

 ストレスも、胃への負担は大きいので、自分の体や心と相談しながら

 楽しく美味しく食べれるタイミングで食べています。

注意
  あくまでも私の判断基準

  胃腸の弱い方や持病をお持ちの方は、当てはまらないかもしれません。

胃腸のツボ

  俳人、松尾芭蕉も「足三里」に灸をすえて、奥の細道を旅したといいます。

.  胃腸のツボは元気のツボ。 ぜひ、試してみてください。

足三里(あしさんり)

膝の皿の下、靭帯の外側にあるくぼみから指幅4本分

ポイント

右足は右手で、左足は左手で、くぼみに人差し指の先を置くと、小指の先になります。

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