コーヒーの効果

ホットでも、アイスでも美味しいコーヒーは、精神面でのリラックス効果と

健康維持の力を持っている。 

そして、コーヒーの木は、観葉植物として育てるのも楽しい。

コーヒーの世界を広げてみよう‼

コーヒー豆

品種

日本へ入ってくるコーヒー豆の品種は2種類。

〇 アラビカ種
 標高1000〜2000mの高地で栽培。
 自然災害に弱い品種のため、栽培が難しい

〇 ロブスタ種
 標高300〜800mの比較的低地で栽培
 自然災害に強く栽培も容易のため、安価に取引
 独特の風味がありブレンドで使われることが多い

豆の種類

コーヒーの銘柄は200種類以上。よく聞く銘柄は・・・

ブルーマウンテン
「コーヒーの王様」。ジャマイカのブルーマウンテン山脈の一部のエリアで栽培。
香りが高く、苦味・酸味・甘味・コクのすべてが調和。缶コーヒーなどでもよく使われる。

キリマンジェロ
キリマンジャロの麓で栽培。別名タンザニアコーヒー。
強めの酸味と苦味のバランスが良く、甘い香りを持つ。喉越し、後味はすっきりと。
ストレートで飲むのがオススメ。

ハワイ・コナ
ハワイ島南西部のコナ地区でのみ栽培。ブルーマウンテン、キリマンジャロと並び、
世界3大コーヒーの1つ。
芳醇な香り、強い酸味とコク、苦味が少なく、すっきりとした後味が特徴。

コロンビア
コロンビアで栽培。苦味と酸味のバランスが良く、フルーティな甘い香りと
コクも楽しめる上品なコーヒー。
「エメラルドマウンテン」とは、コロンビアコーヒーを厳選したわずか数%だけの高級豆。

コスタリカ
コスタリカ共和国で栽培。柑橘系の芳醇な香り、豊かな甘み、上品な酸味と苦味を持つ。

ケニア
爽やかな酸味と香りが特徴。浅煎りの場合は酸味がでやすいため、深煎りに向いている。
エスプレッソの豆としても重宝。

モカ
最近、はまっているモカ。ケーキ作りにも重宝
アラビア半島のイエメンにある「モカ港」からの輸出が由来。
イエメン産は強い酸味と爽やかな香りが持ち味。
エチオピア産は独特の酸味とフルーティな香りが特徴。

グアテマラ
グアテマラが産地。フローラルな香り、フルーツのような
酸味、チョコレートのような甘さとコクを持つ。
日本では、ブレンドコーヒーで使われる。

ブラジル
ブラジルを代表する豆。酸味と苦味のバランスが良く、
やわらかなコクがあり、初心者にも飲みやすい。

豆の扱いかた

大事な理由

コーヒーを美味しく飲むには『抽出』よりも『保存』が大事

コーヒー豆の敵は、空気(酸素)、水分、温度(高温)、(紫外線)。

焙煎豆は、多孔質といって、小さい穴が無数に空いている構造で湿気を吸いやすい。

豆は、酸素に触れると酸化が進み、酸味や渋みがでる。

高温で、化学変化のスピードが上がり、酸化や水分による劣化のスピードも早くなる。

紫外線によっても劣化が進むため、太陽光や強い蛍光灯の光も大敵。

 保存方法

購入後は、自宅の冷凍庫にすぐに入れる。

焙煎直後から、劣化は始まっているため、時間との勝負。

行きつけの焙煎専門店の主人に「すぐに、冷凍して」といつも言われている。

ローストの種類

ライトロースト・・・ 不向き

シナモンロースト・・・不向き

ミディアムロースト・・・浅煎り 酸味が強く、苦味は弱い。アメリカンコーヒー向き

ハイロースト・・・酸味は残っていて、やわらかい苦味や甘味もある

シティロースト・・・酸味と苦味のバランスがよい 

フルシティロースト・・・酸味より苦味があり、香ばしい香りが出てくる

フレンチロースト・・・苦味が際立ってくるので、カフェオレやウィンナーコーヒー、
           エスプレッソ向き

イタリアンロースト・・・苦味が強く、香ばしい香りも強く出てくるので、アイスコーヒー向き

挽き方

極細挽き
細かく挽くほどに抽出したコーヒーの苦みが増すため、エスプレッソのような
濃くて苦いコーヒーを飲むとき。

細挽き
上白糖とグラニュー糖の中間くらいの粒が細挽きの目安。
ウォータードリップに適した挽き方。 苦みは強く出て、深いコクのあるコーヒーが味わえる。

中細挽き
一般的な挽き方。いちばんオーソドックスな味わいで、苦すぎずクセがない。

中挽き
布ドリップ(ネルドリップ)やサイフォンでの抽出が適している。
すっきりとまろやかで飲みやすいコーヒー。

粗挽き
粒が粗いため雑味は出にくく、苦味が少ない。酸味があり、すっきりした口当たり。

コーヒーの効果

コレステロール値を下げる働き
 コーヒーに含まれるニコチン酸(たばこのニコチンとは別物)は、適量をとることで、
 コレステロール値を下げる効果がある。

善玉コレステロールの増加
 コーヒーを飲み続けると、善玉コレステロールの高密度リポタンパクが次第に増加。

ぜんそくの発作を抑制 
 発作は、副交感神経が緊張しているときに起こりやすい。カフェインの交換神経を 
 興奮させる作用で、副交感神経の働きを抑え、ぜんそくの発作を起こりにくくする。

脂肪を分解
 コーヒーを飲むと、血液中の脂肪酸が分解される。

消化を促進
 カフェインが脳の迷走神経を刺激して、胃酸の分泌を盛んにする。

リラックス効果
 香りをかぐと脳から出るα波が増加し気持ちを落ち着かせる効果がある。

癌を抑制
 肝臓がんはほぼ確実、子宮体がんは可能性ありと判定されている。
            国立がんセンターの調査・研究より

酸化の抑制
 クロロゲン酸(ポリフェノール)は体中の炎症を抑え、酸化するのを抑える。

コーヒーの歴史

1983年に、全日本コーヒー協会によって、10月1日が「コーヒーの日」と定められました。

9世紀のエチオピアから始まった説
 エチオピアのヤギがとある木の実を食べたときだけ騒がしくなることに気がつき、
修道院の院長が自身を実験台として、茹でて飲んでみると、気分がすぐれ興奮に近い状態となる。
修道僧たちにも飲ませてみると、居眠りをせずに仕事に励むことができた。
これが現在のコーヒーノキ、そしてコーヒー豆といわれ、コーヒーの起源の最有力と言われる。

15世紀のアデンから始まった説
 コーヒーを“飲料”として飲みはじめた起源とされる伝説。
アデンの聖者であったシーク・ゲマレディンが、1454年頃にアビシニア旅行中に
コーヒーの効能について情報が耳に入り、帰国後に体調を崩した際、
コーヒーを試しに飲んでみると、体調が回復しただけでなく、
眠気が覚めることにも気がついた。

コーヒーが文献に登場したのは『医学集成』という本のなかで、900年頃のものとされている。
著者はアラビア人の医学者ラーゼスで、弟子が編集して完成。
本には利尿作用や消化、強心などがあると書かれている。

16世紀に入るトルコ、エジプト、イラン、シリアなどさまざまな国へ伝来。

1615年に、ベネチアの商人がコーヒーを自国へ持ち帰ってきたことで、西ヨーロッパに普及。

フランスには1644年、マルセイユに初めて伝来、普及したのは、
 1669年、ルイ14世に献上されてからといわれる。

1763年にドリップ式を初めて考案した国はフランス
 これをきっかけにコーヒーの飲み方の基盤ができる。

1607年にアメリカには、キャプテン・ジョン・スミスという探検家が、持ち込んだ。

ブラジルにコーヒーが初めて伝わったのは18世紀頃。

日本は江戸時代、1700年以降ではないかとされている。
長崎の出島で、オランダの商人が持ち込んだといわれている。

そして

インスタントコーヒーを発明したのは日本人!

日本人の知恵はすばらしい。

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