30年以上前に知り合った友人から、電話がかかってきた。
「報告をしていないことがあったから」
ちょっと、不安になりながら話の続きを聞いた。
「看護師の免許を取ったの。この前、就職の面接も受けてきた。
あなたの看護師をしていた姿が、ずっと頭に残っていて、
いいなって、ずっと思っていたんだ。
私もいつかは、免許を取りたいと思っていた。」
うれしい報告。
そして、
「来年で、もう、60才だから、今しかないと思って」
夢に向かってのスタートに年齢は関係がない。
まさに、彼女が証明をしてくれた出来事であった。
その、友人との出会いは、アパートが隣同士。
引っ越しをするまでの、半年間の付き合いだった。
遠方に引っ越したこともあり、数年に一度、
友人から電話がかかってくる程度の付き合いだった。
最後に会ったのも、数年前で記憶も曖昧なほどである。
共に過ごした時間は、ほんの僅か。
だけど、縁が切れることがなかった不思議な関係。
シングルマザーで障害のある子どもを一人で育て、
「私が頑張るしかないから」と口癖のように言っていた。
夢の話を聞いたことは一度もなく、必死で生きている話ばかりだった。
だけど、心の底には、大きな夢がずっと残っていた。
夢をずっと持ち続けていたのだ。
夢を叶える人は、多くはない。
手を伸ばせば届くのに・・・。
理由をつけて、行動を起こさない。
人生は一度で、時間も有限なのに、気が付かない。
彼女の周りの人も反対をしたと言っていた。
でも、夢をあきらめず、叶えた彼女に心から拍手を送りたい。
そして、友人でいてくれたことに感謝の気持ちと
エールを送りたい💗
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