「今年は、沢蟹は1匹だけだったよ。10年くらいまえは、いたんだけどなあ」
「カエルの卵もへったよ。」「蛇もみなくなったなあ」
と、山奥に小さな喫茶店をされているマスターが、心配そうな顔をして、つぶやいた。
そのお店は、陣馬街道より、少し外れた、山奥にポツンとあった。
木々に囲まれ、セミの鳴き声と木の葉のゆれ、沢の水の音が聞こえる。
リフレッシュできる、癒される、といった次元の話ではない。
自然のエネルギーを、全身で浴びるほどのパワーを感じる素敵なところ。
そんな、自然いっぱいの山奥なのに、夏の虫が、少なくなった話をきかされた。
カブトムシ、クワガタも当たり前のように飛んでいたのは、遠い昔になってしまったらしい。
自然環境の破壊は、こんなところまで、来ていることに大ショック。
小さな命に目を向けることは少ないが、立ち止まって考えることも大事だ。
このまま、虫を見かけない状態が続くということは、
自分たちの未来はどうなってしまうのだろうか・・・
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